
電気工事士2種の技能試験、工具って結局どれを買えばいいんだろう?
セットで買ったほうがいいのかな…。
そういう疑問に答えます。
- 技能試験で実際に使った工具4点(すべて実物写真つき)
- ペンチだけだと地味に困る「のの字曲げ」の解決策
- 第一種まで受けるなら足したい、時短工具4点
- まとめて揃えたい人向けの工具セット・練習用部材
こんにちは、せいぞうです。
私は50歳を前に、独学で第二種電気工事士を取得しました。その後、第一種電気工事士も取得しています。
技能試験の工具選びで悩ましいのは、案内されている「指定工具」はあくまで最低限のリストだということ。実際に手を動かしてみると、「これがあるかないかで全然違う」という道具が出てきます。
この記事では、私が実際に技能試験で使った工具を、実物の写真つきで紹介します。
電気工事士2種の技能試験、工具選びで失敗したくない人へ
第二種電気工事士の技能試験は、40分という制限時間の中で、指定された配線図どおりに施工を完成させる試験です。工具は自分で用意して持ち込みます。
ここで「安いから」と適当に選んでしまうと、被覆がうまく剥けなかったり、輪作りが一発で決まらなかったりします。1回あたりは数十秒のロスでも、それが積み重なるとじわじわ効いてきます。

私も最初は「工具なんて何でもいいでしょ」と思っていました。でも練習を始めてすぐに、道具で作業スピードがはっきり変わることを実感しました。
とはいえ、高い工具を全部揃える必要はありません。実際に私が使ったのは、定番品と、ダイソーで買った100円の工具の組み合わせです。
技能試験で実際に使ったおすすめ工具
ここからは、私が第二種電気工事士の技能試験で実際に使った工具を、1つずつ紹介していきます。
① VVFストリッパー P-958(HOZAN)

定番中の定番、間違いのない一本です。
3年使っていますが、今でもスパスパ気持ちよく切れますし、すっかり手に馴染んでいます。技能試験のときから使い続けている、頼れる相棒です。
そして、この工具の真価が出るのが合格ゲージを装着したときです。

ゲージに刻まれた目盛りに合わせるだけで、芯線被覆を規定の長さでストリップでき、そのまま芯線の長さも揃えて切れます。剥いたあとに芯線を測り直して、切って揃える工程がまるごと省けるのが、いちばん大きいところです。
1本あたりでは数秒の差です。ただ、1つの課題で何十回と繰り返す作業なので、40分という制限時間の中ではこの積み重ねがかなり効いてきます。
[PR]ストリッパー本体と合格ゲージがセットになったものが便利です。
② ボールグリップドライバー -5.5×100 220(VESSEL)

マイナスドライバーです。
技能試験では、コンセントやスイッチにいったん差し込んだ電線を、外してやり直す場面が出てきます。そのときは器具の裏にある「外し穴」にマイナスドライバーを差し込んで抜くのですが、これが意外とやりにくい。

このボールグリップドライバーは小ぶりなサイズで手に馴染み、狭い外し穴にもスッと差し込めます。

ちなみに私は、先端を軽くやすりで削っています。ほんの少し薄くするだけで、差し込みやすさが変わります。
[PR]私が使っているのは、この-5.5×100のタイプです。
③ 丸ヤットコ(ダイソー)

これはダイソーで買った100円の工具です。
技能試験には「のの字曲げ(輪作り)」という作業があります。ランプレセプタクルなどの端子に、電線の先を輪っかにして巻き付ける、あの作業です。

ペンチでも代用できますし、実際そうしている人も多いと思います。ただ私の場合、ペンチでやると数回に1回は輪の大きさが合わず、固定ネジが輪にうまく入らないことがありました。
丸ヤットコに替えてからは、百発百中できれいな輪が作れるようになりました。


100円の工具で、地味に悩んでいたポイントが解決しました。専用工具は偉大です。
④ 合格クリップ P-926(HOZAN)

電線をまとめておくためのクリップです。リングスリーブで圧着する前に、接続する電線をこのクリップで仮止めしておきます。

正直なところ、作業に慣れてくると「なくてもいいかも」と思えてきます。ただ、本番は緊張しますし、電線がバラけて接続を間違えるのがいちばん怖い。ミスなく落ち着いて作業を進めるためには、使っておいた方が安心です。
[PR]10個入りでホルダーも付いています。
試験当日の持ち物や、指定工具の全リストについては、こちらの記事にまとめています。

まとめ:工具を揃えたら次は実技練習あるのみ
第二種電気工事士の技能試験で、私が実際に使った工具をあらためて整理します。
- VVFストリッパー P-958+合格ゲージ:迷ったらこれ。時短効果がいちばん大きい
- マイナスドライバー:外し穴用。小ぶりなものが使いやすい
- 丸ヤットコ:のの字曲げ専用。100均のもので十分
- 合格クリップ:本番で慌てないための安心料として
工具が揃ったら、あとは手を動かすだけです。
技能試験は「知っている」だけでは通りません。候補問題を繰り返し施工して、体で覚えるのがいちばんの近道です。私も候補問題を一通り、時間を計りながら練習しました。
独学でやりきる自信がない、あるいは効率よく仕上げたいという方は、通信講座という選択肢もあります。
道具と練習量が揃えば、技能試験はちゃんと越えられます。私も特別に器用なわけではありませんが、それで合格できました。
【番外編】1種も取得した筆者が、さらに追加で買い足した工具

2種で使った工具って、そのまま1種でも使えるんですか?
使えます。ただ、それだけだと少しきつい、というのが私の実感です。
第一種電気工事士の技能試験は、課題が複雑でボリュームも多く、時間との勝負になります。試験の中身そのものにも、はっきりした差があります。
| 項目 | 第二種 | 第一種 |
|---|---|---|
| 技能試験の制限時間 | 40分 | 60分 |
| 公表される候補問題 | 13問 | 10問 |
| 扱う電圧 | 低圧のみ | 低圧+高圧 |
時間だけ見れば20分長くなりますが、決定的に違うのは高圧が加わることです。第一種では、KIP線(高圧絶縁電線)の処理や、変圧器などに見立てた端子台への結線、CVVケーブルの処理といった、第二種にはない作業がまるごと追加されます。
扱う電線の種類も本数も増え、複線図そのものも複雑になります。増えた20分は、その分をそのまま持っていかれると考えたほうが実態に近いです。
そこで「時短アイテムに頼るのも必要だ」と考え、追加で購入した工具を紹介します。
⑤ VA線ストリッパー 3200VA-1(VESSEL)

ガチャンとレバーを2回握るだけで、シースの剥ぎ取りと芯線被覆のストリップが、この一本だけで数秒で完了します。



この作業が多い課題では、かなりの時短になります。プロの電気工事士さんもよく使っている定番アイテムです。
[PR]VVF・EM-EEFに対応したモデルです。
⑥ ワイヤーストリッパー P-90-C(HOZAN)

こちらもストリッパーですが、VVFケーブル以外のIV線などを素早く被覆剥きするのに重宝します。


第一種はとにかくケーブルの本数が多いので、被覆剥き作業が早くなるだけでかなりの時間短縮になります。
[PR]より線用(0.9〜5.5mm²)のモデルです。
⑦ ケーブルストリッパー MC-012(MARVEL)

またまたストリッパーですが、こちらは平形のVVFではなく、丸形のVVRケーブルの皮むきに使います。


電工ナイフでも対応できる作業ですが、これを使えばきれいに、そして素早く被覆をむくことができます。
[PR]丸形ケーブル用のストリッパーです。
⑧ パカットバッグ工具収納 SPB2-270BR(SK11)

最後は、これらの工具をまとめて入れる収納バッグです。
技能試験のときは、写真のように各工具を立てて、取り出しやすく配置していました。試験机は狭いので、こうすると場所を取りません。

いちいち「あの工具どこだっけ」と探していては時間のロスになります。各工具の置き場所を決めておき、使ったら元の位置に戻す。これを徹底するだけで、迷わずスムーズに工具を使えて時短にもつながるので、おすすめです。

[PR]大きく開いて中身が見渡せるタイプです。
第一種電気工事士を独学で目指す方は、私が使ったテキストとYouTubeチャンネルをまとめたこちらもどうぞ。

まとめて揃えたい人・練習用の電線が必要な人へ
ここまで紹介した工具を1本ずつ揃えるのも良いですが、「まとめて揃えたい」「練習用の電線もセットでほしい」という方には、以下もおすすめです。
ホーザン 電気工事士技能試験工具セット DK-17
この記事で紹介したP-958ストリッパーに、P-77圧着工具と合格シリーズが付属したセットです。これから工具をゼロから揃える人は、これ1つでスタートできます。
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令和8年(2026年)の技能試験に対応した、1回分の練習用電線セットです。ハンドブック付きなので、工具と合わせてそのまま実践練習に使えます。
技能試験は、実際に電線を切って、剥いて、繋いでみないと感覚がつかめません。最低でも1回分は用意しておくことをおすすめします。
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工具が揃うと、不思議とやる気も出てきます。まずは1課題、手を動かしてみてください。
