今回は「欠陥住宅」について、CBCテレビで大変ショッキングな報道があったので共有します。
マイフォームが欠陥住宅で、専門家に「地震来たら崩れる」と言われたらどうでしょう?私なら気絶すると思います。
欠陥住宅報道の内容
人生最大の買い物に潜む落とし穴「欠陥住宅」。
壁のひび割れに黒カビ、基礎の鉄筋も切断され、建築基準法違反も重なったありえない欠陥住宅、その実態に迫ります。
何千万円もかけたマイホームに欠陥なんてあるはずがない。そう信じたいのはヤマヤマですが、国に寄せられる相談件数はこの20年で7倍になり、今や年間3万件を超えています。
CBCテレビ
異変に気が付いたのは完成してまもなくでした。
(鈴木さん)
「これです。この黒いのですよ…全部カビなんですよ」外壁に不気味に浮かび上がる黒いシミ。
最初は塗りムラかと思いましたが、わずか数ヶ月で壁一面に広がりました。さらに、建物の骨組みにも問題が次々に見つかったのです。
CBCテレビ
住宅Gメン「地震が来たら崩れてしまいますね」
(鈴木さん)
「この辺りもひずんでますね(梁の)割れとかすごいですね」建物だけで5千万円以上の注文住宅。
納得できず、調査を依頼したのが人呼んで“住宅Gメン”長井良至さん。
一級建築士で、数多くの欠陥住宅の原因究明やアドバイスにあたってきました。
CBCテレビ
壁に見える黒いシミがすべてカビだという家主の鈴木さん。しかし、建設業者は…
(鈴木さん)
「汚れだっていうんですよ」業者からのメールには…
CBCテレビ
漆喰はこんな風に汚れるものなのか?
住宅Gメン・長井さんは、壁の表面の物質を採取し専門機関に分析を依頼しました。調査の結果、カビが検出されました。黒い物質は、やはりカビだったのです。
CBCテレビ
床下や梁(はり)の調査でも欠陥が…
コンクリートの土台に空いた穴。ガス管を通すために開けたようですが、ここにも重大な問題が…。
(住宅Gメン 長井さん)
「ここの穴が(施工の)後から開けられているんですけど。コンクリートの穴ですね。ガス管(を通す穴)なんですけど、鉄筋の位置を調べます」長井さんが取り出したのは、コンクリート内部の鉄筋の位置を特定する「鉄筋位置測定機」。
電磁波を使い、ミリ単位で鉄筋の位置を探していくと、またしても長井さんが不良個所を見つけました。建物を支える基礎部分の鉄筋が切断されていたのです。鉄筋の位置を確認せず穴を開けたのが原因といいます。
CBCテレビ
「違法建築」の部屋も発覚…
(住宅Gメン 長井さん)
「確認申請の図面ではここの部屋はないんですね」実は、行政に提出して建築確認を受けた図面には、3階部分が書かれていないのです。
(鈴木さん)
CBCテレビ
「(確認申請)が降りてから(3階の)床を張るんだと言っていました。おかしいとは全然思わなかった。そのようなシステムで作るんだと思っていた。おかしいなと思ったのはつい最近ですよ。」
直撃取材に施工業者は…
「事実確認のために施工業者に話を聞いてみます」
ディレクターが施工業者に確認したところ、以下の回答がありました。
施工業者は違法建築を認めた上で、梁や鉄筋の欠損部分などについては責任をもって修復すると回答しました。
一方、外壁のカビについては「自然現象で責任はない」と話しました。
CBCテレビ
住宅Gメンの調査で『違法建築』まで発覚しました。最悪ですね。
詳細はCBCニュースのサイトで参照ください。
どんな施工業者?
現状、ハウスメーカーや工務店名は報道されていません。あくまで推測ですが、報道内容をみるに地元(名古屋)の施工会社だと思われます。
また実際の施工を行った会社は、下請け業者の可能性が高いと思います。家づくりにおいて、大手ハウスメーカーでも施工は下請け(孫請け)に出すのが一般的です。基礎、組み立て、サイディング工事などそれぞれの専門業者に依頼します。
下請け業者をスケジューリングは当然ですが、施工内容に不備が無いかを確認する必要があるのですが、「丸投げ」と言いますかかなりずさんな管理をしていたのだと思われます。
この報道に対する世間の反応
コンクリートに関わる仕事をしていますが、インド人の会社が基礎工事をする現場に頻繁に出入りしますが、生コンに大量の水を混ぜてシャバシャバにして使っています。彼らにとってはその方が早く施工が終わるとの事。 結局、お金を払ったからと言ってその分相手が誠実な仕事をしてくれるワケではないのが現実のようです。
Yahoo!ニュース
こんなことが続くなら、基礎完了時、上棟時など区切りに第3者による検査をしないと、後からでは泣き寝入りする可能性が高い。 ハウスメーカーによる不良案件はこの記事の様に表面化するのは氷山の一角です。
Yahoo!ニュース
契約した建築会社は技術力があったかもしれないが、実際の施工は下請け、孫請けが工事する。 孫請けまで行くと利益を出すために、材料費が高騰している昨今では、結果的に記事に書いてあるとおりになってしまうでしょう。 また、後から三階を作るは建築基準法違反の他、公文書偽造、固定資産税の課税違反にもなる。
Yahoo!ニュース
木造の3階建てが建物だけで5000万。 施工面積や仕様はわからないけど、この時点で詐欺に近い値段だし普通なら依頼しない。 施主側も色々と調べる必要があると再認識させられる。
Yahoo!ニュース
考察
この住宅メーカーは「最悪」ですね。下請けの施工業者に「丸投げ」して、ずさんな管理をしていたのだと思われます。「ずさん」を通り越して「管理していなかった」のかもしれません。
下請け業者も手間をかけずに利益を出すために、適当な仕事をしたのだと推測できます。
あと、口コミでもありましたが、この建物だけで「5,000万円」って高すぎると思います。ぼったくり業者じゃないでしょうか?
被害にあった施主様のことを言うのは大変心苦しいのですが、家づくりについて勉強して、住宅メーカーも比較検討を行って十分吟味したか疑問です。
家づくりを行う側も、欠陥住宅を避けるためのに「住宅メーカーの見極め」も必要だと思います。
この記事が少しでも参考になったなら大変うれしいです。最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。