アスベストの危険性は想像以上だった|石綿含有建材調査者の講習で知った本当の怖さ

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この記事でわかること
  • 講習で知った、アスベストによる健康被害の本当の怖さ
  • アスベストの使用が禁止されたのはいつからか、今も残っているリスクとは
  • 珪藻土バスマットなど、身近な製品に潜んでいた落とし穴
  • 今日からできる、アスベストから身を守るための意識ポイント

先日、「一般建築物石綿含有建材調査者」の講習を受けてきました。実際に講習を受けてみると、健康被害の重さも、今も身の回りに残っているリスクも、想像していたよりずっと大きいものでした。この記事では、講習で知ったアスベストの怖さと、講習をきっかけに自宅の珪藻土バスマットを確認・処分することになった体験談をまとめます。

「一般建築物石綿含有建材調査者」の講習を受けてきました

読者
読者

アスベストって、もう昔の話でしょ?学校とか工場の話だと思ってた。

先日、「一般建築物石綿含有建材調査者」の講習を受けてきました。2日間みっちりのカリキュラムで、法律の話から現場での調査方法まで、思っていた以上に濃い内容でした。

実際に講習を受けてみると、アスベストは決して「昔、どこか遠くで起きていた問題」ではなく、今の暮らしにも関わってくるリスクだと分かりました。次の章から、講習で知った内容を順番に紹介していきます。

講習で知った、想像以上のアスベストの怖さ

講習テキストと修了証明書
筆者
筆者

一番驚いたのは、健康被害の重さでした。

アスベストを吸い込むと、肺がんや中皮腫などの病気を引き起こすことがあります。中でも中皮腫は、比較的少ない量の吸引でも発症するケースがあるとされていて、しかも吸い込んでから発症するまで数十年かかることも珍しくありません。「若い頃に少し吸っただけだから大丈夫」とは言い切れない病気だと知り、率直に怖くなりました。

アスベストの使用が禁止されたのはいつからかというと、2006年9月1日です。この日を境に、アスベストを含む建材の製造・使用等が原則禁止されました。裏を返せば、それより前に着工した建物には、アスベストを含む建材が使われている可能性があるということです。日本には今も、この基準日より前に建てられた住宅やビルがたくさん残っています。

豆知識:アスベストは人工的に作られたものではなく、天然の鉱物です。トルコのカッパドキアでは、岩石中の天然アスベストによる環境曝露が原因で、住民に中皮腫が多発した地域があるといわれています。工場や建材だけの話ではなく、自然界にも存在するリスクだと知り、認識を新たにしました。

アスベストは今もどこにあるのか

講習で改めて実感したのは、アスベストが「特別な現場」だけの話ではないということです。2006年9月以前に着工した建物であれば、屋根の化粧スレートやルーフィング、外壁のサイディング、けい酸カルシウム板、せっこうボード、壁紙、ビニル床タイルなど、身近な部位に使われている可能性があります。

MIX
MIX

うちの実家、築40年超えなんですけど…大丈夫かな?

意外だったのは、解体・リフォーム工事だけでなく、エアコンの取り付け工事でもアスベスト対策が必要になっている点です。2023年10月に施行された改正大気汚染防止法により、エアコンの配管用に穴をあける工事を行う場合は、有資格者による石綿の事前調査が義務付けられました。「エアコンをつけるだけなのに?」と思うかもしれませんが、壁に穴を開ける以上、対象になり得るということです。このあたりは、次回書く予定のエアコン工事の記事で改めて紹介するつもりです。

調査の流れを簡単に説明すると、まず設計図書などをもとにした書面調査、次に現地での目視調査を行い、そこで判断がつかない場合は分析調査に進む、という順番になっています。

アスベスト事前調査の流れを示す図解

ちなみに我が家は、ローコスト住宅を建てて8年ほど住んでいますが、2006年9月以降の着工なので、アスベスト含有建材が使われている心配はありません。築年数が浅い住宅に住んでいる方は、まずその点は安心材料にしてもらって大丈夫です。

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制度はあっても、現場は積極的になれない理由

法律では、解体・改修工事の前にアスベストの事前調査を行うことが義務付けられています。法律を守るのは当然のことですし、講習でもそこは徹底して教わりました。ただ、実際の現場がどれくらい積極的に動けているかという話は、講習では触れられていない部分なので、ここから先はあくまで個人的に感じたことです。

事前調査や、アスベストが見つかった場合の除去工事には、それなりの費用がかかります。この費用は基本的に発注者(オーナー)側の負担になるため、費用がネックになって、現場が積極的に動きにくくなっている面もあるのではないかと感じています。

アスベスト調査が必要な場合でも、その必要性をお客様に詳しく案内しない会社もあるかもしれません。これは特定の会社が悪いという話ではなく、法律を守ること自体は大前提としても、費用が絡む部分の説明には、会社によって温度差があるのかもしれない、というのが率直な印象です。

まさか自宅にも?珪藻土バスマットの話

珪藻土バスマットの写真
筆者
筆者

まさか自分の家にもアスベストがあるとは思わなかった、というのが、講習を受けて一番ヒヤッとした体験です。

2020年12月、ニトリやカインズなどで販売されていた珪藻土バスマットやコースターから基準値を超えるアスベストが検出され、あわせて240万個以上が自主回収されるというニュースがありました。我が家にも、2018年ごろに買った珪藻土バスマットがありました。当時ニュースを見た記憶はあったのですが、正直「うちのは大丈夫でしょ」と特に気にせず使い続けていました。

ところが今回の講習を受けて、あらためて「本当に大丈夫か確認しよう」という気になり、製品を確認してみることにしました。

MIX
MIX

え、うちにあるバスマットも危ないかも…って、あなたも今すぐ確認したほうがいいですよ。

確認・処分にあたって実際に行った手順は、次のとおりです。私の住む地域の場合です。

  1. あらかじめ、地域を所管する生活環境事業所に連絡して相談する
  2. 分解せず、そのままの状態で、中身が見えるビニール袋に入れる
  3. 「アスベスト含有可能性あり」と記載したメモを貼付し、指示に従って提出する

アスベストから身を守るために意識したいこと

  • 解体現場やその周辺には不用意に近づかない
  • 古い建物でのDIY(壁や床に穴をあける作業など)は、建材の年代に注意する
  • 家庭用品でも、自主回収の対象になっていないか気になる製品はメーカーサイトで確認する

まとめ|知らなかったでは済まされない

筆者
筆者

講習を受ける前の自分に「珪藻土バスマット、一回確認した方がいいよ」と言ってあげたいくらいです(笑)

「一般建築物石綿含有建材調査者」の講習を受けて、アスベストは過去の話ではなく、今も身の回りに残っているリスクだと実感しました。健康被害の重さ、2006年9月という禁止の基準日、そして珪藻土バスマットのような身近な製品にまで関わってくること。知らなければ気づけないことばかりでした。この記事が、みなさんが自宅や暮らしの中のアスベストリスクを一度チェックするきっかけになればうれしいです。

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運営者・ブログについて
せいぞう

神奈川県在住のアラフィフ。
妻と息子、雑種犬と暮らしています。10年間住んだマンションを売却し、土地探しから始めてローコストの注文住宅(約30坪)を建てました。
家づくりをきっかけに資格を取得し、現在はリフォーム業界で働いています。
『家づくり』『DIY』『家の売買』などのリアルな体験を発信中。何歳からでも新しい挑戦はできる、がモットーです。

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