今回は、毎日放送(MBS)のテレビ番組「よんちゃんTV」で放送された『憤マン!』(『夢のマイホームが注文と違う…』施主こだわり屋根がなぜ変更に「足場が外れてわかった時にショック」大手ハウスメーカーと施主のぶつかる主張)が衝撃的だったので共有します。(放送日:2023年06月26日)
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買ったものが「なんかイメージと違う?」ということはときどきありますが…それが『注文住宅』だったらどうでしょうか。「こだわりのマイホームが注文したものと形が違った」。家を建てた男性の憤懣を取材しました。
出来上がった屋根が注文と違う…「ショックで言葉が出なかった」奈良市にある2階建ての一軒家。施主は木村さん(31・仮名)。
(木村さん・仮名)
「こだわりが詰まった家なんですが、トラブルがあって、まだ引き渡しを受けてないという状況です」完成した家に問題があったことから、3か月以上も引き渡しを受けていないといいます。
木村さんは去年7月、将来の生活を考えて、約5000万円をかけて大手ハウスメーカーに一軒家の建築を依頼しました。(木村さん)
「将来、結婚した時に家族で住む家という思いで、分不相応かもしれませんけれど、かなり頑張った金額をかけて建てたつもりです」そんな木村さんが特にこだわったのが家の屋根です。
(木村さん)
「水平方向に伸びやかな印象があるので、家自体がどっしり見えて迫力がある。そういった点で希望して注文したんです。すごくデザイン的にカッコいいなというのが正直なところで、それ以外の屋根の形で全く検討してこなかった」屋根のデザインに魅せられ、この大手ハウスメーカーに決めたといいますが、出来上がった屋根は…。
(木村さん)
「左側が寄棟という形です。右側の三角になっている部分が切妻という形です。本来、寄棟屋根で契約していたのに、ベランダの上の部分だけ切妻屋根になってしまっている。もう見るからに違いがわかると思うんですけれども」契約前にハウスメーカー側から無償で太陽光パネルを増設すると提案があり、この変更により屋根の形が変わってしまったといいます。
屋根の形に納得いかない木村さん。ハウスメーカーに対して注文通りに屋根を作り直すよう求めました。ところがハウスメーカーが出してきたのは「追加工事見積書」。工事費用約530万円が木村さんの全額負担で、屋根の形が変わったことについてはハウスメーカー側に責任はないというのです。
ハウスメーカーが提示した最終図面。枚数は約90枚あり、この中の1枚に確かに屋根の形状変更が記載されていました。
(木村さん)
「これが丸々その時にハンコを押した図面のコピーで渡されたものなんですが、全て1個1個ハンコを押していったわけで、流れ作業ですよね。ハンコを押す作業自体はものの10分程度だったんじゃないですかね。『はい、はい』もうこれの繰り返し。作業的にハンコを押したことをもって、全ての了解が得られたというのはちょっと言いすぎじゃないかと私は思いますね」木村さんは屋根の形を変えることについて一切説明は無かったといいます。
住宅問題に詳しい辻岡信也弁護士は「確認書にハンコを押したので施主も了解済み」というハウスメーカーの主張には無理があると指摘します。
(辻岡信也弁護士)
毎日放送(MBS)
「素人では建築図面を全てチェックするというのは無理だろうということです。説明すべきものは何なのかというと、契約上、施主さんが特に求めていたものだと思うんです。設計者との話の中で、この点は非常に魅力を感じているであるとか、この点は是非実現したいんだというお話があったならば、その点は設計者として変更する場合に変更したことを明示的に説明しないといけない。それができていない場合には、場合によっては説明義務違反というお話にもなりうると思います」
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家づくりをしている人にとっては、非常にショッキングな内容です。
番組にでてきた施主様は大変お気の毒ですが、家づくりの教訓になると思います。
以降、この報道を受けて下記の内容をお話します。
- この報道に対する世間の反応
- 実際にあった施工間違いの経験
- 考察
世間の反応
@okinawan1990 😱コレはガチでショック😱 #ハウスメーカー選び #ハウスメーカー #ハウスメーカー選び失敗 #夢のマイホーム #夢のマイホーム計画 ♬ オリジナル楽曲 – 考えさせられる動画
これ住友不動産だったんですね💦うちも少し前に契約しましたが、打ち合わせしていくと色々不安すぎて、キャンセルしますと伝えたら(まだ詳細設計や着工はしていないですが)大工さん準備してあるのでその費用もいただきますと言われました💦
出典:https://www.tiktok.com/
大手メーカーならあるあるかもしれないですね、この前リフォームで営業マンと外壁塗装で色を全部決めたのですが、書類にするのは又別担当らしく…よくよく見ていたら タイルの塗装と目地の塗装が逆になっていて 聞いたら 『あら、本当だ』と…これでOK出していたらこの方みたいになっていたんだろうな…サインしたし。大手は全てが担当が違うから行き違いも多いし、何か信用にならないなってこの度思いました。
出展:Yahoo!ニュース
どこの大手ハウスメーカーかわかりませんが、大手というのであれば、最低限ISO9001は取得しているはずですよね。 受注内容の変更のエビデンスが、最終図面確認の押印のみでは、証拠にはなりません。 変更が発生した時点での確認、承認の文書や打ち合わせ内容の記録がないのなら、即刻、顧客の要求事項の通り修正するべきだと思います。
出展:Yahoo!ニュース
法的には判断が難しいかも知れないが、最初に設計した段階で屋根への施主のこだわりは知っていたと考えるのが自然。太陽光パネルの増設だからと屋根の形状を個別の了解なしに変更するのは不誠実だろう。5000万円が土地代込みなら知らず、建築費だけならかなり費用をかけた家のように思えるのでこの点でもこだわりは感じられる。メーカー担当者がかなりずさんな人間だったように思える。
出展:Yahoo!ニュース
やはり大手ハウスメーカーに対する批判が多いですね。口コミには「住友不動産」という名前が多かったです。でも、結婚前にこの家建てるなんてすごい!!
★マンション売買を考えている人は見て↓
★こちらは「オープンハウス」の記事↓
施工間違いの経験
私も家が完成してから、施工間違いがあることが発覚しました。
これは建築の担当者さんから、正直に報告をいただいたのですが、窓の施工間違いがあったんです。
2つ並んだ縦滑り出し窓、風を部屋に取り込んで循環するために、窓を開けたときにガラスが風をキャッチするようにつけるのが正解です。それが左右逆についてました。
\ / … 〇(上が外)
/ \ … ×(上が外)
担当者さんも『風キャッチできません!』とかなり焦って電話くれました;
もちろん、無料で施工し直して貰いましたが。
広範囲のサイディングを剥がす、かなり大掛かりな工事になりました。
でも屋根の施工間違いと比べると、レベルがちょっと違いますね。
考察
僕の経験をお話すると、建築に入る前の「最終図面確認」は、かなり入念に行いました。
設計の担当者さんにも「後からの変更はきかないですよ!」と強く言われ、一緒に図面を1枚1枚、赤ペンでチェックして確認したのを覚えています。
家づくりで、担当者とのコミュニケーション(信頼関係)は最重要です!
この屋根の施工間違いトラブルも、担当者とのコミュニケーションがしっかりしていれば起こらなかったと思います。
ただ、大手メーカーの場合は担当者が違ってくるので難しかったのかな?
僕の場合は、大手ではないローコスト住宅の工務店にお願いしたので、担当者は主に営業担当と設計担当の2名の窓口。コミュニケーションという面では、やりやすかったのだと思います!
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