仲介手数料って安くならないの?
どうやって交渉すればいいの?
そんな悩みにお答えします。
家を売るときの「仲介手数料」は、下記の通り。
(売買価格×3%+6万円)+消費税
※売買価格が400万円以上の場合
とても高いですよね!売買価格が3,000万円の場合は、100万円を超えてきます。私が値引き交渉に成功した経験をお話します。
大手も含む3社と交渉して、3社とも値引きに成功した百発百中の交渉方法です。
3発3中ね!
10年住んだマンションも買った金額の1.2倍で売れました。
この記事を読めば、数十万円の節約になるかもしれませんで、是非お付き合いください。
どこまで値引きできるか、限界値は?
結論から言うと、『半額』までが値引きできる限界ラインだと思います。
家の販売価格や希少性、不動産会社の営業スタイルや媒介契約内容にもよりますが、交渉を行う上で目安となるラインとお考え下さい。
理由は下記の点を考慮すると、
- 不動産会社のモチベーション低下
- 家を売るための広告費(チラシ代など)が削減される
値引きしすぎるのもリスクがあり、交渉におけるお互いの歩み寄りポイントとして「半分まで!」というのが現実的だと思います。
つまり、不動産会社が受け取れる仲介手数料の「上限」と「下限」の真ん中です。
・上限:売買価格×3%+6万円(※法律で決まった金額)
・下限:0円
確かに、上限まで払う必要はないね。
家を適正価格(もしくはそれ以上)で販売する場合は、仲介手数料を支払う不動産会社が良いと思います。販売地域に店舗をかまえて、ネットだけでなくチラシなどでも宣伝活動を行う会社。そして優良顧客を抱える営業力の強い不動産会社が理想です。
よくポストに不動産物件のチラシが入ってますよね?
ネットも重要ですが、チラシの効果も高いんです!
値引き交渉のタイミングとデメリット
値引き交渉を行う最適なタイミングと、デメリットについて説明します。
値引き交渉のタイミング
下記のタイミングが最適だと思います。
★販売の媒介契約を交わす前
※家の査定が終わて、売り出し価格の提案を受けた後
理由は、家を販売する「媒介契約」を値引きの「条件」にするからです。つまり「もし値引して頂けるなら、御社で契約します!」という交渉をします。
この後でも詳しく説明します
値引き交渉のデメリット
前項で話した内容と重なりますが、下記が主なデメリットになります。
- 他の物件より、販売の優先順位を下げられる。(営業担当のやる気低下)
- 広告費の削減やチラシの露出度が低くなる。
- 売れやすくするために販売価格の値引きを勧められる。
一つずつ説明します。
他の物件より、販売の優先順位を下げられる
不動産会社の利益は仲介手数料です。当然ですが「利益の少ない物件」は優先度を下げられるリスクがあります。例えば、お客さんが2つの物件で悩んでいたら、営業マンは「利益の高い方」を積極的にお勧めしますよね?
またマンションは高い買い物ですので、販売する営業マンに本気で頑張ってもらわないと、売れるものも売れません。営業マンのやる気が低下するのは大きなリスクです。
広告費の削減やチラシの露出度が低くなる
利益を確保するために、販売活動の広告費が削られる可能性もあります。仲介手数料が安くなっても、広告費を削減されてマンションが売れなければ本末転倒です。
複数の物件を紹介するチラシでも、目立つ箇所に他の物件が掲載されてしまうと、露出度が少なくなり買い手の目に留まりにくくなります。
売れやすくするために販売価格の値引きを勧められる
物件を早期に売るために『売れないから安くしましょう!』と販売価格の値引きを強く求められることが懸念されます。不動産会社にとっては、時間をかけて営業活動をするより「値引きして早く売る」方が都合がいいのです。
仲介手数料の「比率」が低くなっても、物件が安くなってしまえば、結局損になってしまいます。
失敗しない値引き交渉の方法(体験談)
私が実際に行った値引き交渉の体験をお話します。下記のステップで交渉を行いました。
- 他の不動産会社でも査定して、相場情報を入手
- 値引きの交渉開始(媒介契約を交わす前)
- 媒介契約を交わす条件を明確に伝える
- 値引きOKで交渉成立
一つずつ説明します。
他の不動産会社でも査定して、相場情報を入手
他の不動産会社でも査定を行い、下記の情報を把握しておきます。
・査定金額
・売り出し推奨価格
・周辺のマーケット情報
・他物件の成約実績
値引き交渉の際に、情報を持っておくことは強みになります。
例えば、査定価格が相場よりも高すぎる不動産屋は、『高く売れますよ!』と安易に契約を取りに来ているかもしれません。逆に低すぎる場合は、「早く売って利益にしたい」という意図があるのかもしれません。
私がマンションを売ったときは、最寄り駅に店舗がある不動産屋に出向いて査定依頼をしましたが、今はネットの一括査定サイトが楽だと思います。
ネット一括査定について参考にしてください↓
【不動産ネット一括査定やってみた】家はいくらで売れる?AI査定結果とデメリットも!
値引きの交渉開始(媒介契約を交わす前)
家の査定が終わって、売り出し価格の提案を受けた後にやんわりと相談を切り出しました。
あの~、仲介手数料って値引きは可能ですかね?
あ!どのくらいの値引きを考えてますか?
実は他の不動産会社にも査定をしてもらいまして。もし半額になるのであれば、先ずは御社にお願いしたいのですが。どうですか?
半額ですか…、即答はできませんが、上司と相談してみます!
この不動産会社は「査定金額」は相場通りですが、「売り出し金額」は高めの提示。担当者も『ちょっと強気の金額でも売れると思います!』と心強かったので、私は『この会社なら契約してもいいな』と思っていました。全国規模の大手ではないですが、地元の有力不動産会社です。
媒介契約を交わす条件を明確に伝える
下記の条件をはっきり明確に伝えました。
・仲介手数料:売買価格×1.5%+消費税(+6万円はなしで、全額×1.5%)
・媒体契約の種類:⼀般媒介契約(但し、1ヵ月間は他社と契約しない)
担当者も上司の許諾をもらう必要があるので、上司に対して明確に説明できるように伝えました。
例えば「半額くらいなら」と曖昧な伝え方をしてしまうと、上司から「4割引きで交渉してみて」とやり取りが面倒になることも懸念されるので。
担当者が「この条件で契約して売りたい、他社に取られたくない」と明快に説得すれば、上司も承認しやすいと思います。
普通、営業担当も具体的な希望条件を聞いてくるけどね。
値引きOKで交渉成立
その後、会社の承認もおりて値引きに成功しました。
もちろん値引きは無理で「契約もできなくなる」リスクもありましたが、担当者とのコミュニケーションを通じて、『無理のないライン』の交渉条件を設定しました。
交渉の一番のポイントは、担当者と仲良くなって信頼関係を築くことだと思います。
この契約をした1ヶ月後に、別の大手不動産会社と同じ交渉を行いました。結果、値引きにも応じてもらい契約を結びました。最大手で割引は難しいと聞いていましたが、この交渉方法が良かったのかもしれません。
結論から言うと、この会社でマンションが売れました。希望通りの価格で売れてましたし、ブランド力と営業力、対応も丁寧でさすがたと思いました。
値引きのことを書いたので社名を出すのは控えますが、マンション(戸建)を売る予定があるなら、この会社の無料査定をやってみる価値はあると思います。リンクだけ貼っておきます。
この会社の査定サイト
まとめ
家(マンション)を売るときの、仲介手数料の値引きについてお話しました。
もちろん値切って仲介手数料のパーセントを下げることが目的ではなく、マンションを高く売って利益を最大化させることが重要です。でも3%の上限は高いので、値引き交渉は行うべきですね。
そして良い不動産会社(担当者)を見つけることが最も大切です。あと相場や周辺のマーケット情報を掴んでおくことも重要です。先ずはネットの一括査定をして、情報収集をしてみてはいかがですか?AI査定してみた記事です↓
この記事が少しでも参考になったなら大変うれしいです。最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。